作曲秘話 Respire その1
今日から不定期ですが、僕のCDの紹介を自らやってみたいと思います。
CDを作った経緯や諸々を含めて…
まずは、Respireから
このアルバムは冥想音楽という事で初めて作曲したアルバム(2002年)です。

腰を入れて作曲しようと思って、アナログモデリングシンセサイザー、KORGのMS2000を買いました。
今でも使っていますが、なかなかのスグレモノで、腕鳴らしで1週間ほど実家の2階に籠もり作曲したのを覚えています。

ちょうど正月で家族皆んなが揃っていたのですが、僕は何にも参加せず、ただひたすら作曲に時間を費やしました。
流石にお腹は空くので、昼食と夕食は呼ばれて1階食堂に降りて行って、食べてすぐに部屋に閉じこもるという毎日でした。
今思い出しても集中してやりましたね。
とにかく新しいシンセサイザーだったので、いじっているのが楽しくて、時間があっという間に過ぎ去るのが新鮮でした。
アナログのシンセサイザーというものをほとんど触った事がなかったので、100%手探り状態。
ちょうど1週間でアルバム1枚分を作曲してしまいました。
これを機に、このシンセサイザーを持ってタイに本格的に移住という選択を選びました。
どんな風に作曲しているかというと…
まぁ、作曲している間は何も考えないで、ただひたすらにキーボードと向き合いました。
音作りに必死になっていると言った方がしっくり来るかもしれません。
何せ、普通に弾いてたら、音がデジタル臭くて使い物になりません。
気持ち良いという感覚ではなく、耳の残る音しかありませんから、1から自分の好きな音色を作っていくわけですからね。
この作業にほとんどの時間を費やします。
これは今でも変わりません。
自分のイメージする音色が出来るまで弾くことが出来ないんです。
でも、一旦気に入った音色が出来たら後は早いです。
勝手に指が動き出す感じなんです。
何も考えず、ただ指が勝手に動いて、即録音!
これの繰り返しで出来る音楽。
ちょっと、不思議な感じですが、本当にそうなんです。
何かが僕の体を使って作曲している的なイメージ。
実際に後で聴き返して、ん? これ、本当に僕が作ったのかな? という、不思議な感じがしたものです。
では、次回はRespireの各曲や詳しい内容に入っていきたいと思います。
ではでは…次回をお楽しみに…。(^^)☆